雑草の種類 駆除と予防

雑草 駆除・予防 おすすめ資材
代表的な雑草の種類
アカザ
アカザはシロザの変異種でアカザ科アカザ属の一年草で道端やお庭、畑などによく生えている雑草です。
アザミ
アザミはキク科アザミ属に属する植物の総称で鋭いトゲを持つ一年草または多年草で触ると痛いので人の手で処理をするのも大変で根までしっかりと枯らすように処理をしないと再生してしまうのでとても厄介な雑草です。また、高い繁殖力を持っているので処理をしないでおくと増えていってしまうので生えているのを見つけたら早めに処理を行うのが効果的です。
アザミは繁殖力が高い雑草なので定期的に草刈りなどの処理を行なわないでいると徐々に増えていき一面を覆い尽くしてしまうので定期的な処理が必要です。ですが、アザミは鋭いトゲを生やしているので処理を行うにも手間がかかるのでとても厄介です。

アメリカセンダングサ
アメリカセンダングサは北アメリカ原産の帰化植物でキク科センダングサ属の一年草で主に道端や空き地、湿気のある荒れ地などによく生える生命力が強い雑草です。葉が対になっていて3〜5個の小葉があり、9〜10月に枝の先に黄色の小さな花をつけます。実らせる果実には2本のとげがあり衣服などによく付着します。また、別名ではセイタカタウコギ(背高田五加木)とも呼ばれています。

イタドリ(スカンポ)
一部地域で食用として有名なイタドリ(虎杖、スカンポ、イタンポ、ドングイ、スッポン、ゴンバチとも呼ばれています)。非常に駆除が難しい雑草でもあり、地下茎により繁殖する性質を持っているため、刈り取っても刈り取ってもすぐに再生してしまいます。
イタドリはタデ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)であり、春ごろの新芽は食用の山菜としても用いられます。荒地、原野、土手などに群生し、太い地下茎(根のようなもの)を四方に伸ばし、そこから地上に芽をだし繁殖していきます。幼苗は赤色で葉は三角形。茎は円柱形で中は竹のように空洞になっており、高さ1〜2mまで成長します。7〜9月に白い花を沢山付け、秋頃に種子を飛ばします。イタドリの地下茎によりコンクリートやアスファルトが突き破られるなどの被害が出ており、生命力の非常に強い強害雑草としても有名です。

イヌガラシ
イヌガラシはアブラナ科イヌガラシ属の多年草で空き地や道端、お庭などによく生えている雑草で葉は長楕円形でギザギザがあり、茎は暗緑色に赤みを帯びています。花は4〜6月に黄色の十字状花を多数咲かせますが、稀に秋に咲くこともあります。

イヌタデ
イヌタデはタデ科イヌタデ属の一年草で道端やお庭、畑などに生えている雑草です。茎は赤みを帯びていて下部が地を這うように伸びています。葉は互生で披針形(ひしんけい)で葉の両端がとがり、葉先に向かって細くなっていて葉縁や裏側の葉脈上に毛が生えています。葉がつく茎の周囲にも長さ約8mmの筒状のさやである托葉梢(たくようしょう)があり、さやの縁に緑毛が生えています。花は春〜秋までの4〜11月にかけて茎の先端から長さ1〜5cmの花穂を出し、紅紫色の小さな花をつけ、まれに白い花を咲かせます。また、別名ではアカノマンマとも呼ばれています。

イノコヅチ(猪子槌)
イノコヅチ(猪子槌)はヒユ科イノコヅチ属の多年草で低地の森林や竹林などの日のあまり当たらない日陰に生える雑草で茎が四角で堅く、上向きに短い毛が生えていてふくらんだ節があり、葉は対生で短い葉柄があり、長さ5〜15cmで両面に毛が散生しています。夏に細長い花穂を出して淡緑色の小花をつけ、秋に熟すと動物や衣服によく付着する性質のある実を実らせます。また、別名でヒカゲイノコヅチ(日陰猪子槌)とも呼ばれています。
エノコログサ
エノコログサはイネ科エノコログサ属の一年生雑草でブラシのような形をしている特徴的な長い穂を持ち、日当たりのよい道端やお庭、畑などによく生える夏の強害雑草の1種です。

オオアレチノギグ
オオアレチノギクはキク科イズハハコ属の一年草で南アメリカ原産の帰化植物です。種子により繁殖し、秋(10〜11月)に発生して根生葉(ロゼット)で越冬、春になると茎を伸張させて生長して夏から秋(7〜10月)に茎の上部に多数の分枝を形成して、その先に白い頭状花をつける雑草で道端や空き地などに生えています。

オオイヌノフグリ
オオイヌノフグリはゴマノハグサ科の一年草でヨーロッパ原産の帰化植物です。秋に芽を出して冬に横に広がりながら育っていき、春に小さい花を咲かせる雑草で空き地や道ばた、畑、芝生などによく生えています。

オオニシキソウ
オオニシキソウはトウダイグサ科の一年生雑草で茎に沿った楕円形の葉の対を持ち、真っ直ぐ成長する雑草で道端や空き地、畑などに生えている北アメリカ原産の帰化植物です。

オオバコ
人の通り道に多く生えるオオバコ。踏みつけに大変強く、また地面にぴったりとくっついているため抜きづらいことでも有名なこの雑草。
オオバコはオオバコ科の多年草(冬になっても枯れずに翌年また成長する雑草)。畑、庭、道端などいたる所に自生しています。葉は根ぎわから広がり地面を這うように伸びます、葉の中にくっきりした脈が走っているのも特徴。踏みつけに大変つよく、人が踏み固めた場所に多く生えてきます。反対に土の柔らかい所では、背の高い雑草に光を遮られて成長できないため、あまり見かけません。4〜6月に10cm〜20cm程の細長い茎を伸ばし、花穂をつけます。種子は濡れると粘液を出し、靴やタイヤなどに貼り付いて広がっていきます。このため、人の行動範囲に多く見られます。
オオバコは非常に生命力の強い雑草のため、効果の弱い除草剤では黄化はしても完全に枯らすことはできません。

オニタビラコ
オニタビラコは暖地を好むキク科オニタビラコ属の越年草で道端やお庭、空き地などに生える雑草です。茎の上部が枝分かれしていて複散房状に分枝し、直径7〜8mm程度の大きさの黄色い花(黄色〜橙黄色)を春〜秋に咲かせます。

オヒシバ
オヒシバはイネ科オヒシバ属の一年生雑草で日当たりのよい場所に良く生える雑草でご家庭のお庭や道ばた、畑地、空き地などに幅広く生育していて春〜夏にかけて全国的に発生する繁殖力が高い(発生量が多い)強害雑草で強いひげ根を張るので引き抜けに強く、茎も丈夫で引きちぎれや踏みつけなどにも強いので全体的に丈夫なのでとても厄介な雑草です。

ガガイモ
ガガイモはガガイモ科ガガイモ属のつる性の多年草(冬になっても枯れない雑草)で全国の日当たりのよい場所(お庭や畑、道端など)に生えていて葉や茎を切ると乳液(白色の汁)が出るという特徴があり、丈夫なつるを周辺の植物に伸ばしていき絡ませながら成長する雑草です。
また、再生力がとても強い雑草なので草刈りや除草剤で処理を行った際に根が残っていたり、しっかりと根まで枯らすことができていなかった場合はそこから成長して再生してしまうので駆除を行う場合はしっかりと処理をすることが必要な雑草です。
ガガイモは再生力がとても高く、つるや葉を刈り取っても根が残っていれば再生してしまうので草刈りやスコップでの掘り出しはあまり効果的とは言えないでしょう。

カキドオシ
カキドオシはシソ科の多年草で道ばたやお庭、畑などに生えている雑草です。茎は長く横に這い、所々から根を下ろしていて横枝は時に多少立ち上がることもあります。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形をしていて柔らかく、しわがあって毛が生えています。花は春(4〜5月)に葉腋から出て薄い紫や紅紫で斑点がある花を多く咲かせます。また、茎や葉をもむといい香りがします。

カタバミ
カタバミはカタバミ科の多年草で、お庭や畑、道端などどこにでも生えてくる雑草。見た目はクローバーに似ていますが全くの別ものです。
カタバミには、ほふく茎があり越冬して翌春にそこから芽を出します。茎はよく分枝して四方に伸び根を出して広がっていきます。黄色い花が咲き、その後、果実をつけ熟すとはじけて周囲に種子を飛ばします。繁殖が早く駆除しにくい雑草です。夜間は葉をたたんで閉じ、5月〜10月に花をつけ、全国に分布しています。
しかし、四方に広がっていきますが、草丈はそこまで高くならないので目についた場所に集中的に除草剤散布をすると良いです。
カタバミは果実が弾けて種子を周囲に飛ばすのでどんどんと広がります。除草剤等で駆除した後は、防草シート等で発生させない方法が効果的です。

カナムグラ
カナムグラはアサ科のつる性の一年草で道端や畑、林などによく生えていて周囲の植物に覆いかぶさるようにして大きくなっていく雑草です。茎は下向きにトゲがあり、衣服についたり、他の作物にからみついたりします。葉は5cm〜12cm程度の深く切れ込んだ掌状になっていて対生し、鋸歯が多くあり、表面はザラザラしています。また、8〜10月に花(雌花は紫褐色、雄花は黄緑色の花)を咲かせ、花粉を飛ばしますので花粉症の原因となる恐れがあるので注意が必要です。

カモガヤ
カモガヤはユーラシア原産の帰化植物でイネ科カモガヤ属の多年草で畑や道端、空き地などに幅広く生えている雑草です。葉が幅広く、高さは1m程に伸びる雑草なので処理をしないでいると大きな株になります。5〜7月に花粉症の原因になる花粉を飛ばす円錐状の穂をつけるので注意が必要です。また、別名でキヌイトソウ(絹糸草)とも呼ばれることもあります。

カヤツリグサ
カヤツリグサはカヤツリグサ科カヤツリグサ属の一年生雑草で道ばたやお庭、畑などの幅広い場所に生えていて畑や水田の強害雑草として有名な雑草です。草丈は30〜50cmくらいで全体に緑色でつやがあり、茎は節がなく、枝分かれしないで真っすぐに伸びていて先端に花序をつけ、断面は三角形になっています。葉は根元の部分についていて少数の細長い形をしている葉があります。また、カヤツリグサは別名ではマスクサ(枡草)と呼ばれています。

カラスウリ
カラスウリはウリ科つる性の多年草(冬になっても枯れずに越冬し、翌年成長する雑草)で林や藪の草木にからみついて成長していく雑草で葉がハート型をしていて表面は短い毛で覆われており、熟すと朱色になる果実を実らせ、夜間だけ開く花を咲かせます。
夏につるを延ばし、秋になると地面に向かって延びていき、先端が地表に触れるとそこから根を出してそこにも新しい塊根を形成して増える(栄養繁殖する)性質があります。
また、根にデンプンを溜めこむ性質を持っており、この栄養分により冬場に葉が枯れても越冬することができます。
カラスウリの駆除は基本的に手で抜くのはオススメしません。地下茎が残っていると再生する性質を持っており、地上に見える部分を抜取っても根が残っていればまた生えてきてしまうためです。
また、カラスウリは種子によっても繁殖するため、完全に退治してもまた新しい個体が飛来してくる可能性があります。最も効果的な予防法は地面を露出させないことです。

カラスノエンドウ
カラスノエンドウはマメ科ソラマメ属の一年生冬雑草(越年草)で全国の道ばた、空き地、畑の周辺などに良く生えている高さ60〜150cmの大きい株になる雑草で3〜6月にエンドウに似た紫色の花を咲かせます。実がマメの形をしていて豆果が熟すと黒くなって晴天の日に裂けて種子を弾き飛ばし、秋になると種子が発芽して増える高い繁殖力があります。また、別名でヤハズエンドウ、シービービー、ピーピー豆とも呼ばれています。
カラスノエンドウは種子を飛ばして増える繁殖力が高い雑草なので定期的に草刈りなどの処理を行なわないでいると徐々に増えていき一面を覆い尽くしてしまうので定期的な処理が必要です。ですが、カラスノエンドウは株が大きいので草刈りで処理を行うにも手間がかかるので厄介です。

カラスムギ
カラスムギは秋期に発生して越冬後、春〜初夏に出穂して開花するイネ科カラスムギ属の一年草でヨーロッパ〜西アジアが原産地の帰化植物で日当たりの良い道端やお庭、畑などに発生します。

カラムシ
カラムシはイラクサ目イラクサ科の多年草で林の周辺や道端、石垣などのやや湿った地面を好む雑草で地下茎を伸ばしながら繁茂する雑草で群落を作ることが多い雑草です。
刈り取りにも強い丈夫な雑草なので地下茎を取り除かなければすぐに再生してしまうので処理を行う際はしっかりと根まで処理する必要があるので注意が必要です。
キキョウソウ
キキョウソウはキキョウ科の一年草で北アメリカ原産の帰化植物で道端やお庭、空き地などによく生えている雑草でまっすぐ伸びた茎に丸い葉が棚のように段々とつき、葉の付け根にキキョウに似たムラサキ色の花を咲かせます。

ギシギシ
草刈りを行ってもすぐに、そしてしつこく復活するギシギシ。
ギシギシはタデ科の多年草(越冬し、翌年も成長する雑草)です。やや湿った水辺や湿地、田んぼの畔を好みますが、基本的には場所を選ばず全国どこにでも自生しています。同じタデ科のスイバとは非常に見た目が似ていますが、葉の基部の形で見分けることができます。丸みを帯びていればギシギシ、矢じり型になっていればスイバです。秋に芽をだし、根出葉を広げて越冬、高さ0.6〜1m程まで成長し5〜7月にかけて茎先に緑の花の穂を付けます。根から再生する強い生命力を持っており、草刈り程度ではすぐに生えてきてしまいます。しかも根は太く、地中深くまで伸びるため、手で抜くのが極めて困難。大きいスコップを利用しなければ完全な駆除は難しいでしょう。
根が深くまで張ってしまうので物理的にギシギシを駆除するのは非常に難しいと言えます。株が少ないうちは何とかなりますが、群生してしまうととても駆除が追い付きません。

キツネアザミ
キツネアザミはキク科キツネアザミ属の2年草(越年草)で道ばたやお庭、空き地などに生える中国か朝鮮から古い時代に農耕と共に渡来したとされている雑草です。アザミに似ている形をしていますが葉の縁にとげがなく、茎が真っ直ぐに立っていて上部で多く枝を出して高さ60〜80cmに達する大きめの雑草です。

キツネノマゴ
キツネノマゴはキツネノマゴ科キツネノマゴ属の一年草で道端やお庭、野原などに生えるやや湿った場所を好む雑草で茎は根元がやや横に這い、分枝してやや立ち上がっていて高さは10〜40cm程度で下向きに短い毛が生えていて葉の長さは2〜4cmで短い柄があり、卵形で柔らかく、先端は少しとがっていて両面に毛が生えています。花は8〜10月に枝の先に穂状の花序をつけ、淡紅紫色の唇形の花を密集してつけます。

キュウリグサ
キュウリグサはムラサキ科キュウリグサ属の越年草(一年草)で道端や空き地、野原などに生えていてムラサキ科の特徴である花序の先が曲がっている「サソリ形花序」と呼ばれる形の直径約2mm程の淡青紫色の花を咲かせる雑草です。また、別名でタビラコとも呼ばれています。

キンミズヒキ
キンミズヒキはバラ科キンミズヒキ属の多年草で北海道〜九州の道端や野原などによく生えている雑草です。タデ科のミズヒキのような花穂をつけ、その色が黄色であることが名前の由来になっています。また、種にはトゲがついていて衣服によく付着するので注意が必要です。

クズ(葛)
クズはマメ科つる性の多年草(冬になっても枯れずに越冬し、翌年成長する雑草)。古くから食用や薬用、飼糧として採取されていましたが、近年ではあまり利用されることはなく空き地一面を覆う程増殖している姿が度々見られます。根にデンプンを溜めこむ性質を持っており、この栄養分により冬場に葉が枯れても越冬することができます。昔から葛粉としても利用されています。またツルは非常に成長が早く、数十メートルまで伸びることもあります。ツルは地面に触れるとそこから根を出し、別株として成長していきます。このため繁殖力が旺盛な雑草としても有名です。主根は木のように太く硬くなり、ほとんどの除草剤では葉を枯らすことはできても根まで枯らすことができません。
栄養を溜めこんで巨大化したクズは非常に強い生命力を持っているため、簡単には退治できません。巨大な株は、数年単位で枯らさなければならない場合もあります。根に栄養分を貯め、そこから再生する性質を持っているため、まず根を探さなければなりません。
クズは種子によっても繁殖するため、完全に退治してもまた新しい個体が飛来してくる可能性があります。また、隣の土地からツルを伸ばして勢力を伸ばしてくる恐れも捨てきれません。最も効果的な予防法は地面を露出させないことです。

クログワイ
芋のような根から発生し、非常に駆除の難しい雑草クログワイ。主に水田に発生し、生産者様の頭を悩ませていることと思います。
クログワイはカヤツリグサ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)です。池や沼、溝、水田などの湿地に好んで生息します。塊茎という小さな芋のような物から発芽し、4〜9月にかけて長く発生します。泥の中に地下茎(根のようなもの)を伸ばし、節から花茎を真っ直ぐ上に成長させることで群生します。夏から秋にかけて繁茂し、地下茎の先に多数の塊茎をつくります。この塊茎が翌年以後に発芽し、新たな株となります。
土中にできた塊茎は非常に生命力が強く、寿命は5〜7年とされています。地表より30cmの深さからでも発芽することから、掘り起しての駆除、除草剤(土壌処理剤)での退治も難しい雑草となっています。
クログワイは地下の塊茎を根絶しなければ発生を抑えられないため、短期間での駆除が非常に難しい雑草と言えます。数年に分けて地中の個体数を減らし、退治していくのが最も現実的な方法と言えるでしょう。
本田では効果の強い除草剤を使用できないため、収穫後が本格的な除去シーズンとなります。クログワイは夏〜秋にかけて塊茎を作るため、収穫後に伸びてきた茎葉に対して根まで枯らす除草剤を使用すると良いでしょう。
また、クログワイの塊茎は乾燥と低温に弱いため、冬場に耕起作業を行うことも効果的です。
これらを毎年行うことでクログワイの個体数を減らしていき、数年かけて退治していくことになります。
コニシキソウ
コニシキソウはトウダイグサ科の一年生雑草で北アメリカ原産の帰化植物です。空き地やお庭、道ばた、畑などによく生えている雑草で茎は暗赤色で上向きに白の毛が生えていて切ると白い乳汁がでます。葉は表面に暗紫色の斑点があり、形が非対称で縁がギザギザになっていて7〜10月になるとわきの部分に暗紅色でつぼ形の花をつけます。
コミカンソウ
コミカンソウはコミカンソウ科の一年草で道端や畑などによく見られる雑草で高さが10〜40cmで直立茎が紅色を帯び、そこから分枝のない小枝を横に出し、規則正しく葉を互生するので複葉に見えます。葉は長さ6〜25mmで楕円形で上向きになる傾向があり、粉白色の裏面がよく見えます。
花は7〜10月に葉腋に咲き、果実は直径2mmほどで赤く熟して表面に横方向の凹凸が多いものを実らせることから小さなミカンを想わせる見た目をしています。
また、別名でキツネノチャブクロとも呼ばれています。
コメツブツメクサ
コメツブツメクサはヨーロッパや西アジアなどが原産の帰化植物でシャジクソウ属の一年草です。道端や河原などに良く生えている雑草でシロツメクサに似ている形をしていて全体的に小さいことが名前の由来になっています。5月〜7月に黄色の花を咲かせ、花が咲き終わると種子が入っている鞘状の果実を実らせます。

シロツメグサ(クローバー)
シロツメクサ(クローバー)はシャジクソウ属の多年草で道端やお庭、芝生やグランドなどに生えている雑草です。茎は地上を這い、葉は3小葉からなる複葉ですが時に4小葉やそれ以上になる場合があり、特に4小葉の場合は幸運の象徴「四つ葉のクローバー」として多くの方に親しまれています。花は4〜7月に葉のわきから長い柄を立ててその先に球形の白い花をつけて咲かせます。

スギナ(すぎのこ・杉の子)
春から夏にかけて大量発生するスギナの別称に杉の子があります。
スギナ(すぎのこ)は非常に防除が難しい雑草とされており、胞子による繁殖に加え、根を横方向に伸ばし増殖・群生を繰り返します。地上に出ている部分だけを枯らしても、根に蓄えた栄養から再生する性質をもっています。
スギナはシダ植物の仲間でトクサ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)です。春先に胞子茎(ツクシ)を伸ばし、胞子により繁殖を行います。次いで現れる栄養茎がスギナと呼ばれます。
スギナは一度侵入すると根(地下茎)を伸ばして一面に増え、高さ30〜60cm程のスギナで覆ってしまいます。スギナの駆除が難しいのは、この地下茎の生命力にあります。スギナの地上部分は葉に相当し、葉を刈り取っても本体である地下茎から葉を伸ばすだけで再生してしまうため、防除が非常に難しい雑草とされています。

ススキ
秋の風物詩としても有名なススキ。ススキの草原などは見た目にも綺麗で風情がありますが、一株が縦にも横にも大きく成長するため非常に厄介な雑草でもあります。庭先に生えたススキの駆除に苦戦するというお話もよく聞きます。
ススキはイネ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)で、茅(かや)とも呼ばれています。茅葺屋根というのはススキを利用したものなんですね。地下茎を伸ばして繁殖し、そこから数々の芽を出し大きな茎になります。地下茎で繋がっている一つの集まりを株と言います。茎の高さは最大2.5mまで成長、秋頃に茎の先に白い穂を付け種を飛ばします。
何といってもススキの厄介な所は「強い生命力」と「根から再生すること」です。大きく成長したススキは非常に強く、半端な除草剤ではほとんど効果がありません。加えて地下茎により繁殖するため、駆除の際に少しでも根が残っていれば再生する恐れがあります。小さいススキならまだしも、大きなススキを完全に駆除するには長期戦になることが多いです。

スズメノカタビラ
スズメノカタビラは春に増えるイネ科の代表的な雑草です。秋から春にかけて発芽し、生育とともに分げつし株を形成します。茎は平たく高さ5〜30cmまで成長、踏み付けにも非常に強い構造になっています。春から夏にかけて開花期となっていますが、日当たりの良い暖かい場所ならば季節問わず花を付けます。そのため種子の落下を防ぐのが難しく、根絶が難しい雑草です。芝生と同じイネ科で系統的に非常に似ているため、芝地に多く発生する雑草としても有名です。
スズメノカタビラの根は浅いですが丈が低く、株になっているため大きい物だと手で抜取るのが難しくなります。また、通年花が咲き、種子が落ちるため繰返しの駆除が必要になります。

スベリヒユ
スベリヒユはスベリヒユ科スベリヒユ属の多年草で日のよく当たる道ばたやお庭、畑などによく生えている夏草で赤紫の丸い茎と肉厚の葉を持ち、鮮やかな黄色の花をつける雑草です。
発生量が多く、多肉質の茎が地上をはうように伸びていく生命力が強い雑草なので駆除を行う際にはしっかりとした対策が必要です。
セイタカアワダチソウ
毎年10月頃に黄色い花を咲かせるセイタカアワダチソウ。空き地や土手に大群落で発生し、2mを越える大きさにまで成長するこの雑草に頭を悩ませている方は多く、強害雑草の一つとして数えられます。
セイタカアワダチソウはキク科の多年草(冬になっても枯れない雑草)で、北アメリカ原産の帰化植物。河原や土手、空き地に群生し、大きい物では3mを越す高さにまで成長します。秋頃に枝先に黄色い花を付けるため、セイタカアワダチソウが一面に黄色く花咲く光景はなじみ深いものと言えるでしょう。種子による繁殖のほか、地下茎でも増えるため一か所に大群落を形成する場合が多く見られます。また、アレロパシーという他の植物の生長を阻害する物質を根から放出することでも有名です。長年セイタカアワダチソウが群生している土地では土壌にアレロパシーが蓄積し、植物が育ちにくい土壌になることも確認されています。
セイタカアワダチソウの駆除は基本的に手で抜くのはオススメしません。地下茎が残っていると再生する性質を持っており、地上に見える部分を抜取っても根が残っていればまた生えてきてしまうためです。
地下茎により繁殖する性質を持っているため、何といっても近くにセイタカアワダチソウが無いことが重要です。小さいうちに処理するよう心がけましょう。
また種子の飛来にも気を付けなければなりません。「砂利を敷く」「発芽抑制剤を撒く」などの対応が必要になります。

セイバンモロコシ
セイバンモロコシはイネ科モロコシ属の多年生植物でヨーロッパ中東原産の帰化植物で畑地や牧草地、道端、河川敷、果樹園、荒地などに生えています。
草丈は0.5〜2m程度で地下の根茎を伸ばして群生していて葉は細長く縁色でざらついていません。夏から秋に円錐花序の多数の小穂をつけた15-50cmの穂を出し、小穂には毛があり、長さ4〜6mmで有柄と無柄のものが混ざっています。

セリ
湿地や水田に大量発生し、駆除が難しいことでも知られる雑草のセリ。
セリ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)であり、湿地に好んで生育する雑草。泥の中や表面を這うように地下茎(根のようなもの)を伸ばし、各節から葉と根を出し株となります。このように表面を這うように繁殖するため、湿地や休耕田では大群落を作る姿もよく見られます。葉を刈り取っても地下茎から新たな芽を出し、すぐに再生してしまうため非常に駆除の難しい雑草でもあります。
春の七草のひとつであり、春先の若い茎や根は「おひたし」「七草粥」として食用にもなります。ただし、見た目の良く似た毒草「ドクゼリ」という物が存在し、猛毒かつ吸収が早いため、自生しているセリを採取する際には十分注意が必要です。
管理のいきとどいている水田ならばセリの小さいうちに駆除できるのですが、空き地や休耕田などでは大群落を形成している場合があります。このような場合、地下茎も地面を覆うように伸びていると考えられるため、駆除が非常に難しくなります。前述の通り根から再生する性質を持っているため、手で全て刈り取るのは現実的な方法ではありません。
セリの予防には、湿地や水の張ってある水田では難しいですが、水の引いた休耕田ならば防草シートを施工する方法もございます。
タケニグサ
タケニグサはケシ科の多年草で日当たりのよい草原、空地などによく見られる雑草で高さが1m以上になり、葉が大きくキクの葉に似た形をしていて裏は白っぽい色をしています。
また、茎や葉を折ると橙黄色の乳液が出るのですがこれにはアルカロイド成分が含まれているので注意が必要で皮膚につくと炎症を起こす恐れがあります。

タチイヌノフグリ
タチイヌノフグリはゴマノハグサ科の一年草でヨーロッパ原産の帰化植物で明治時代にシロツメクサと同様に牧草として日本に移入されたとされています。 秋に芽を出して冬に横に広がりながら育っていき、春〜夏にかけて小さい花を咲かせて実を実らせる雑草で空き地や道ばた、畑、芝生などによく生えています。

タチツボスミレ
タチツボスミレはスミレ科スミレ属の多年草で日当たりのよい道ばたや林、やぶなどに生えている雑草で3〜5月の開花期になると葉のつけ根に1輪ずつつけて直径1〜2cmの薄紫色の花を咲かせます。また、葉は質が薄く、ハートの形をしています。
タネツケバナ
タネツケバナはアブラナ科タネツケバナ属の一年草です。日当たりが良い場所や湿った日陰の場所を好む雑草で空き地や水辺、芝地などによく生えている雑草です。

タンポポ
タンポポはキク科の多年草(冬になっても枯れずに翌年にまた成長する雑草)です。株より茎が数本〜数十本出て、高さ10〜50cmまで成長します。葉が地面にへばり付くように成長し、根も深くまで伸びるため、草刈・草抜きでの駆除は非常に難しいと言えます。また、根に栄養を溜めこんでいるため、根から再生する性質を持っています。
日本でよく見られるタンポポは大きく分けて二つに分けられます。一つはセイヨウタンポポ、ヨーロッパ原産の帰化植物です。二つ目は在来種のカントウタンポポです。現在では茎が高く成長するセイヨウタンポポの方が勢力を伸ばし、都市部周辺では多く見られます。見た目が非常に似ているこの二種ですが、総包片(花弁を包む、がくのようなもの)で見分けることができ、反り返りの激しい物がセイヨウタンポポとなります。
根が地中に深く伸び、かつ根が残って入れば再生する性質を持っているため、手で抜きとるのは現実的な方法ではありません。またご存知の通りタンポポは綿毛によって種子を飛ばすため、折角処理しても次の年にはまた生えてきてしまった…ということがよく見られます。

チガヤ
チガヤは日本でも有数の強害雑草の一つです。何と言っても繁殖力の高さ、再生力の強さが注目すべきポイントでしょう。普通に手で刈り取っていてはとても防除が間に合いません。
チガヤはイネ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)で、高さ50〜150cm程まで成長します。5〜6月に穂を出し尾状の白い絹毛が生えるので、開花すれば簡単に見分けが付きます。種子の他に地下茎でも繁殖するため、河原に群生している姿などがよく見られます。基本的に地上部を刈り取っても根から再生してしまうため、侵入されると防除が非常に難しい雑草とされています。
イネ科の雑草は茎が硬く、防草シートなども貫通して生えてくる突き抜け性が高い雑草で、宿根性のこの雑草は処理が甘いと施工後にシートを突き抜けてしまうという事例も知られています。
チガヤは基本的に5〜6月に開花し(穂を付ける)種子を飛ばすため、これ以前に駆除することを心がけましょう。また、チガヤの発芽を抑えるために、地表を生育できない状態にする必要があります。

チドメグサ
血止草とも呼ばれるこの雑草。地表を這うように増殖し、地下茎により繁殖するため非常に駆除が難しいことでも知られています。
チドメグサはセリ科の多年草(冬になっても枯れずに越冬する雑草)。オオチドメやノチドメなどの種類が存在します。庭や道端など場所を選ばず自生していますが、土壌水分の多い土地を好む傾向があります。中でも芝地での被害が多く、草丈が低いので地面を這うように成長するため、刈り込みを行っても除去しきれずに悩まされている方が多いようです。
またチドメグサは地下茎(根のようなもの)により増殖するため、刈り取るだけではすぐに再生してしまいます。
チチコグサ
チチコグサはキク科ハハコグサ属の多年草で全体に白い毛が多く生えているが目に映る毛は少なく、緑に見える部分が多い雑草で道端や畑、芝生などによく生えている雑草です。
ツユクサ
繁殖力が強く、防除が難しい夏の強害雑草ツユクサ。除草剤が効きづらいことでも有名。
ツユクサはツユクサ科の一年草(一年で種子から発芽して開花・結実・枯死する物を指します)。畑地や道端などに自生し、全国に広く分布しております。根ぎわで茎が分枝して横に這うように伸び、節から根を出して繁殖していきます。葉は細く、茎を包むように生えているのも特徴の一つ。高さは30cm〜70cmまで成長、6〜9月に茎の先に青い花を付けます。

つる性の雑草
つる性の雑草とは、自分の体を自身で支えるのではなく、他の植物や樹木にツルを伸ばして絡み付くことで体を支えて高いところへ茎を伸ばす雑草のことです。代表的な雑草としてはにクズ・ヤブガラシ・ヘクソカズラ・ガガイモ等が有名です。
トキワハゼ
トキワハゼはゴマノハグサ科の一年草で道端やお庭、畑などによく生えていて花を初春(4月)〜晩秋(11月)ぐらいまで長く咲かせている雑草です。
ムラサキサギゴケと見た目が似ていますが、ムラサキサギゴケは匍匐茎を出すのに対し、トキワハゼはそれがないのでその部分を確認するとうまく区別できます。

ドクダミ
旺盛な繁殖力と、独特の悪臭が特徴的なドクダミ。お茶や薬用にと様々な用途に使用されますが、厄介な雑草としても。
ドクダミはドクダミ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)で、溝や水路、道端、住宅周辺など日本全国に自生しています。中でも特に半日陰の場所を好みます。全体に強い悪臭があるのが特徴。高さ15cm〜30cmまで成長し、6〜8月にかけて茎の上部に白い花を付けます。
地下茎(根のようなもの)を横に伸ばして繁殖し、根から新たな茎を伸ばして増えて行きます。繁殖力が非常に強く、ちぎれた根からでも再生するため、防除が難しい雑草としても有名です。
ドクダミは非常に繁殖力が強いため、全て枯らさなければなりませんが庭に生えた物を一度に全て処理するのは本当に大変。また、種子の飛来でも繁殖するため全て駆除しても安心できません。

ナガミヒナゲシ
ナガミヒナゲシはケシ科の一年草で春(4〜5月頃)に紅色やオレンジ色の花を咲かせ、冬の間はロゼットと呼ばれる背の低い草姿で過ごす雑草で非常に高い繁殖力と種子の発芽能力を持つ危険外来種の雑草です。
また、根と葉から周辺の植物の生育を強く阻害する成分を含んだ物質(アレロパシー)を生み出して周辺の植物の生育を大きく阻害するので生えているだけでも周囲に影響を与える非常に厄介です。
ナガミヒナゲシは高い繁殖力と種子の発芽能力がある雑草なので定期的に草刈りなどの処理を行なわないでいると徐々に増えていき一面を覆い尽くしてしまうので定期的な処理が必要です。
しかも、ナガミヒナゲシの種子は高い発芽能力を持っているので草刈りを行った際に種子が周囲に飛散してしまうとそこから再発してしまう可能性が高いのでとても厄介です。

ナズナ(ぺんぺん草)
ナズナ(ぺんぺん草)はアブラナ科ナズナ属の一年生冬雑草(越年草)で全国のご家庭のお庭や畑だけでなく、荒地にまで生える幅広い春の七草の1種で葉が羽状に深く切れ込まれているのが特徴的で3〜5月に4枚の白い花弁を持つ花を咲かせ、特徴のある軍配型の果実を実らせる雑草です。また、別名でシャミセングサ(三味線草)とも呼ばれいてます。

ナヨクサフジ
ナヨクサフジはヨーロッパや西アジアから飼料や緑肥用に使用する為に導入されたマメ科の一年草で茎に軟毛が生えていて、春〜夏(5〜8月)にかけてクサフジによく似た紫色の花を咲かせる雑草です。

ノゲシ
ノゲシはキク科ノゲシ属の一年草で道端や畑、空き地などによく生えている雑草でヨーロッパ原産の帰化植物です。葉には刺があるが柔らかく触っても痛くなく、春〜秋にかけて黄色のタンポポに似た花が咲かせます。また、別名でハルノノゲシやケシアザミと呼ばれることもあります。

ノビル
ノビルはヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草で地下に球根(鱗茎)を持ち、地上に細い葉を伸ばしていく雑草で道端やお庭、畑などに生えています。また、花は開花するが種子ができる系統はごくまれでその代わりに花序には開花後または開花前から小さな球根のような珠芽(むかご)を養成し、それを散布体(種子の代わり)として増えていきます。

ノボロギク
ノボロギクはヨーロッパ原産のキク科の一年生雑草(越年草)で道ばたやお庭、畑などに良く生えている雑草です。茎が中空で高さ20〜40cmに直立していて多数に分枝することで株を形成しています。葉は厚みと光沢があり、濃緑色をしています。花が開花する時期は通常では5〜8月、温暖な地域では一年中で形は1cm程度の頭状花序で黄色い筒状花だけの花をつけます。

ノミノツヅリ
ノミノツヅリはナデシコ科ノミノツヅリ属の越年生草本で非常に小さく、身近な植物ではあるが見逃されやすいハコベの仲間の雑草で日当たりの良い道端や畑に良く生えている雑草で根本の細い茎がよく分枝していて小さな葉と花をつけています。

ハキダメギク
ハキダメギク(掃溜菊)はキク科コゴメギク属の一年生雑草で全国のご家庭のお庭や畑、道端などに良く生えている雑草で茎は柔らかく、葉は毛が多くてやや長い卵形をしていて先がとがっており、6〜9月に茎の先が分かれて黄色の小さくて丸い花を咲かせます。

ハコベ
ハコベはナデシコ科ハコベ属の総称のことで背の低い草本で茎は株状になるか1本立ちのよく枝分かれして密集した群落を作る一年草、越年草または多年草です。全国のご家庭のお庭や畑、道端などに良く生えている雑草で3〜11月にかけて茎の先にたくさんの白色の花をつけます。また、単にハコベというときはハコベ属の1種であるコハコベのことを指す場合が多いようです。

ハスマゲ(コウブシ)
ハマスゲはカヤツリグサ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)、古くは根を生薬として使われ香附子(コウブシ)とも呼ばれています。日当たりの良い、あたたかい場所を好み、畑地や樹園地における世界的な強害雑草として有名です。地中に芋のような塊茎があり、地下茎の先に新たな茎塊を作ることで繁殖していきます。この性質のため、地上部だけ刈り取っても根から再生してしまうため、防除が困難な雑草とされています。茎は細く硬く直立するように成長し、高さ15〜40cmまで伸びます。
7〜10月に茎の先に濃褐色の小さな花穂を付けます。カヤツリグサ科に特徴的なイガのような穂です。

ハハコグサ
ハハコグサはキク科ハハコグサ属の越年草で道端やお庭、畑などに生えている雑草で中国からマレーシア、インドまで広く分布していて日本では冬をロゼットの状態で育ち、春に茎を伸ばし葉をつけ、成長していくと10〜30cmになり、4〜6月に黄色い花をつける雑草です。

ハルジオン
ハルジオンはキク科ムカシヨモギ属の多年草で北アメリカ原産の帰化植物です。空き地や道ばた、畑、芝生などによく生えていて春〜夏にかけてヒマワリに似た花を咲かせます。

ヒメオドリコソウ
ヒメオドリコソウはシソ科オドリコソウ属に属するヨーロッパ原産の冬型一年草(越年草)でご家庭のお庭や道端、畑などに良く生えている雑草で葉が五重塔のように茎の上端に向かって重なりあっていて上部の葉は紫がかった色の小さい葉、下部の葉は下に行くほど大きい形をしている緑色の大きい葉を生やしています。

ヒメクグ
ヒメクグは単子葉植物カヤツリグサ科ヒメクグ属(カヤツリグサ属)の多年草で畑や芝生、空き地やグランドなどに生えている高さ30cm程度の小型の雑草です。湿った場所に発生しやすく、地下茎と呼ばれる茎を地面に沿って伸ばしていき、その節から根と茎を出して株をつくります。
ヒメコバンソウ
ヒメコバンソウはイネ科コバンソウ属の一年生雑草でヨーロッパ原産の帰化植物で畑や牧草地などに良く生えています。
草丈が10〜60cmで直立し、葉が線状披針形で無毛の縁色でざらついています。
花は長さ5〜15cmの円錐花序になり、三角状卵形の糸状の枝を持つ小穂を着けます。この小穂はコバンソウのように小さい小判の形をしています。
また、小穂を振るとかすかに音をたてることから別名で「スズガヤ」とも呼ばれています。
ヒメジョオン
ヒメジョオンは北アメリカ原産の帰化植物でキク科ムカシヨモギ属の一年草です。繁殖力がとても高く、道ばたや空き地、野原などの幅広い場所によく生えている雑草で駆除が難しい雑草です。

ヒルガオ
ヒルガオはヒルガオ科のつる性の多年草で茎がつるになり、巻きつきながら伸びていく雑草でお庭や道端などに生えている雑草です。

ブタクサ
ブタクサは北アメリカ原産の帰化植物のキク科ブタクサ属の一年草で全国の道端や河原、空き地などに幅広く分布している雑草で8〜9月に飛散時期を迎えます。
ヘクソカズラ
ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属のつる性の多年草(冬になっても枯れない雑草)で葉や茎から悪臭を臭わせる雑草で荒地、空き地、土手などの全国のいたる所に自生していてツルを伸ばして他の植物に絡みつきながら成長していく雑草です。
また、再生力がとても強い雑草なので草刈りや除草剤で処理を行った際に根が残っていたり、しっかりと根まで枯らすことができていなかった場合はそこから成長して再生してしまうので駆除を行う場合はしっかりと処理をすることが必要な雑草です。
ヘクソカズラは再生力がとても高く、つるや葉を刈り取っても根が残っていれば再生してしまうので草刈りやスコップでの掘り出しはあまり効果的とは言えないでしょう。
クソカズラの予防法は、(隣の土地から)ツルが伸びてきたら根を降ろさせない、種子を発芽させないの二つです。一番効果的な方法は地面を露出させないことです。

ヘビイチゴ
ヘビイチゴはバラ科キジムシロ属の多年草でやや湿った日当たりのよい畦道や野原などの湿った草地に生えている雑草で横に這うように茎を伸ばして広がっていき、黄色の花を4〜6月につけ、丸く赤い実をつけます。

ホトケノザ
ホトケノザはシソ科オドリコソウ属の一年草で赤い色の綺麗な花(白い花をつける種類もあり)を咲かせる春の代表的な雑草で道ばたやお庭、田畑の畦等に生えている雑草です。また、別名でサンガイグサ(三階草)とも呼ばれています。

ミヤコグサ
ミヤコグサはマメ科の多年草で道端やお庭、畑などによく生えていて茎が元で分枝していて地を這うように伸びていき、節ごとに葉をつけていて春に黄色い花を咲かせる雑草です。

メヒシバ
メヒシバはイネ科メヒシバ属の一年草雑草で日当たりのよい場所に良く生える雑草でご家庭のお庭や道ばた、畑地、空き地などに幅広く生育していて春〜夏にかけて全国的に発生する繁殖力が高い(発生量が多い)強害雑草です。 また、基部が分枝しながら地表を這い、節々から根を下ろす特徴があるので成長して処理がしにくい大きい株になってしまうことがあるので早めに除草剤で処理を行うのが効果的です。
メヒシバは高い繁殖力を持つ雑草なので定期的に草刈りなどの処理を行なわないでいると徐々に増えていき一面を覆い尽くしてしまうので定期的な処理が必要です。
しかも、株が大きい場合は草刈りで処理を行うにも手間がかかるのでとても厄介です。

ヤエムグラ(八重葎)
ヤエムグラ(八重葎)はアカネ科の越年草で全国のご家庭のお庭や畑、道端などに良く生えている雑草で秋の終わりから春の初めに発芽し、春から初夏によく成長して黄緑色の小さな花をつけて夏に枯れる雑草です。茎、葉、種子にかぎ状のとげがついていて衣服によくつく性質があります。

ヤブガラシ
藪枯らしとも言われ、その名の通り藪を枯らす程にツルを伸ばし繁殖する雑草です。ヤブガラシは繁殖力旺盛で駆除が困難です。
ヤブガラシはブドウ科つる性の多年草(冬になっても枯れない雑草)です。荒地、空き地、土手などいたる所に自生しています。葉とともに巻きひげが伸びて他の物に絡みつき、覆いかぶさりつつ繁殖していきます。ツルの長さは2〜3m程まで成長、夏場にはフェンスや金網に撒きついている姿がよく見られます。6〜8月にかけて花を付け、その後多数の小さな果実を付けます。
根に栄養を溜めこむ性質を持っているため、つるや葉を刈り取ってもすぐに再生してしまうのがヤブガラシの特徴です。草刈りやスコップでの掘り出しはあまり効果的とは言えないでしょう。
ヤブガラシの予防法は、(隣の土地から)ツルが伸びてきたら根を降ろさせない、種子を発芽させないの二つです。一番効果的な方法は地面を露出させないことです。

ヨシ(葦、アシ)
ヨシ(葦、アシ)は大群落を作る代表的な雑草の一つです。古くから簾や茅葺屋根など有効活用されている側面もありますが、繁殖力・生命力の強い雑草としても有名です。
ヨシはイネ科の多年草(冬になっても枯れない雑草)で、沼や池、川岸、水路、水田などの湿地に大群落を作って生育します。5〜10月にかけて成長し、暑い夏程よく伸びるとされています。直立するように茎を伸ばし、高さ2〜3mまで成長します。太い根(地下茎)があり、横に這って節から芽を出し増殖していきます。
根から増殖する性質を持っているため、地上部を刈り取る・枯らせるだけでは処理しきれず、後から生えてきてしまうパターンが多く見られます。このため、除去が非常に難しい雑草とされています。
ヨシは8〜9月に花穂を付けるとされるため、種子が落ちる前に駆除すると良いでしょう。
また、防草シートなどを使い「発芽できないようにする」のも非常に有効です。

ヨモギ
天ぷらや餅など食用にも用いられるヨモギ、独特の香りもあり良いイメージのある植物です。しかし、ひとたび庭に生えると繁殖力が強く、駆除も難しいため非常に厄介な雑草となります。
ヨモギはキク科の多年草(冬になっても枯れず、越冬して翌年も成長する雑草)です。若芽は食用に、葉は薬草としても利用されます。地下茎(根のようなもの)が地中を横に這い株が大きくなっていきます。茎は直立し、高さ50cm〜100cmまで成長します。8〜10月に茎の先に黄色い花の穂を付けます。セイタカアワダチソウなどと同様に、地下茎から他の植物の発芽を抑制する成分(アレロパシー)を分泌します。ヨモギ、蓬、モチグサ、餅草などとも呼ばれます。
ヨモギは地上部が枯れても根にため込んだ栄養分から再生する雑草です(このため越冬することができます)。通常の草刈りだけでは根まで刈り取ることができないのでオススメしません。どうしても除草剤を使いたくないという方は、造園業者様が雑草の処理をされるように地表数十cmの土を丸ごと取り除き、雑草の種子や根が混ざっていない綺麗な土と入れ替える方法が良いでしょう。
ヨモギを無事退治することができても、いずれ種子の飛来によって生えてきてしまう恐れがあります。