スリングの種類

スリングは大きく分けて「ベルトスリング」と「ソフトスリング」の二つに分けられます。どちらも布製のため、荷を傷つけにくい材質となっておりますが、 中でもソフトスリングはさらに柔らかく、荷姿にしっかりフィットし表面を傷つけにくいのが特徴です。
ベルトスリング(ポリエステル製)
ポリエステル製のベルトスリングは耐候性があり、日光により品質が劣化しづらいため外での作業に向いています。(強度劣化しないわけではないので、使用しない時は日光の当たらない日陰に保管しましょう。)また荷物を吊った際の伸び縮みが少ないのも特徴です。近年ベルトスリングのスタンダードとなりつつあります。
一方で素材の性質上染色がしづらく、複雑な模様や文字が入れられないといった短所があります。
  • ・超強力スリングベルト:3等級から約1.25倍に強度がアップしたベルトスリング。
  • ・強力スリングベルト:一番人気のベルトスリング、重量物も強力に吊り上げます。
  • ・ポリエステルスリングベルト:強力ベルトスリングの染色工程を省いて低価格を実現。強力ベルトスリングと品質は同等となります。
  • ・ポリエステルスリングライト:軽量荷用のベルトスリング。耐荷重を下げることで、価格を抑えました。
ベルトスリング(ナイロン製)
ナイロン製ベルトスリングは適度な伸びが有り、吊り上げ時の衝撃をやわらげるのが特徴です。また、耐摩耗性にも優れるため、吊荷と接触しても劣化しづらいのも見逃せません。
反面、日光により劣化するため外作業には向きません。ポリエステルスリングと比べて吸水性・吸湿性が若干高く、水分を含むことで強度低下にも繋がります。
ポリエステル製が出るまではナイロン製が広く普及しており、コチラのスリングを好むベテランの作業員さんも多くいらっしゃいます。
  • ・2色ナイロンスリング:表面・裏面の2色構造で、ねじれがわかりやすいスリングです。
  • ・ナイロンスリング:2色ナイロンスリングの染色工程を省いて低価格を実現。2色ナイロンスリングと品質は同等となります。
ベルトスリング(その他)
  • ・化学薬品用スリング:酸やアルカリを使用する作業工程に最適のスリングです。
ソフトスリング
強力ポリエステル原糸の束を、耐摩耗性に優れたナイロン素材の表面布で包みこんだスリングです。ベルトスリングよりもさらに柔軟性に優れ、吊荷に合わせてしっかりフィットします。
  • ・縫製ソフトスリング:表面布を端で縫い合せたスタンダードタイプ。
  • ・筒織ソフトスリング:表面布を筒状にし、その中に心体を通して縫い目が目立たないように加工したスリングです。
危険を伴う作業だからこそ国産JIS規格品をオススメします。
当サイトでは、重量物の吊上げには安心安全のため、国産JIS規格品の使用をお勧めしております。